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茶価高騰関連の新聞記事

【日本農業新聞記事 7月27日】
茶市況の記録的高値が続いている。7月中旬から本格的な三番茶シーズンに突入し、主産地の鹿児島県では、県茶市場の本茶1キロ当たり平均価格が前年比3倍の1300円台で推移。静岡県でもこの時期の「ならし番茶」が同3倍の1000円で取引されるなど、異例の相場展開となっている。

今年は生産量の減少や碾茶(てんちゃ)への転換で全国的に上場数量が少なく、例年なら下がる一番茶後半で市況が下がらず二番茶が高止まりした。鹿児島では二番茶(本茶)全体の平均価格が1605円と前年比2倍超に。1999年に記録した平均価格(1597円)を26年ぶりに更新した。

静岡茶市場でも二番茶は前年比2倍の1339円となった。JA静岡経済連によると、生産者の増産意欲が高まり、県内の二番茶生産量は前年(6500トン)を1割上回る見込みとなった。

二番茶相場がほぼ下がらず、茶商側で下級品の手当てが追い付かなかったことから、三番茶や秋冬番茶への期待が高まっている。鹿児島では二番茶と重なり、7月1日から三番茶が始まったが、同月中旬から相場が一段上昇。県経済連は「秋冬番茶まで間が空くため、必要な人は高くてもここで買わざるを得ない」(茶事業部)と説明。「量のピークもなく、8月盆まで相場を保ちそうだ」とみる。

【静岡新聞記事 10月13日】
9月下旬から始まった静岡県産秋冬番茶取引が異常な高騰ぶりを見せている。静岡茶市場(静岡市葵区)の入札販売では、前年比4倍の1500円の史上最高値を記録。長年の茶価低迷による離農者の続出、気候変動による生育不良、需要変化に伴う生産転換-。過去に例のない秋冬番茶の高騰は、業界に生じる異変を象徴している。

9月26日、静岡茶市場の入札コーナーに県産の初荷が並んだ。詰めかけた10社以上の問屋から、一斉に驚きの声が上がった。生産者側が示す最低落札値は1キロ当たり1300円。前年は350円だった。さらに、1380円の落札結果が張り出されると、どよめきが起きた。その後3回開かれた入札でも続伸し、3日は1502円の最高値を記録した。

【中日新聞記事 8月20日】
近年の茶の価格が低い水準にとどまる中、2025年の取引価格が全国の主な茶産地で急騰している。静岡県では一番茶が前年比1・2~1・3倍、二番茶が2倍の高値に。海外で人気が高い抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)の需要が急拡大したのが大きな要因だ。一方で、まがい物の出回りも懸念されている。「米国、西欧のみならず、最近は東欧や中央アジアからも引き合いがある」。抹茶を輸出する静岡県内の茶業者は、今の世界的な人気をこう明かす。碾茶は出荷単価が煎茶と比べて数倍高い。静岡県では今季、煎茶向けに栽培している茶農家が碾茶向けに転換する動きが目立った。

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